アトピー性皮膚炎と向き合う方へ
駅から薬局までの道を歩いてくると、季節の匂いが変わるのを感じます。春なら花の香り、冬なら冷たく乾いた空気。
でも、アトピーで悩む方は、この“ 季節の変化 ”ですら不安の種になることがあります。
「 また悪化するのかな… 」
「 人に会うのがつらいな 」
「 痒くて、昨日もよく眠れなかった… 」
なりた安心堂薬局には、そんな気持ちを抱えた方が相談に来られます。
“ 命に関わらない病気 ”なら大病ではない?
アトピー性皮膚炎は、一般的には“ 命に関わる病気 ”ではありません。ならば、大したことはない、我慢すべきことなのでしょうか。いいえ、決してそうではないですよね。
- 夜中に掻きむしってしまい、よく眠れない
- 朝、鏡を見るたびに落ち込む
- 皮膚の痒みで仕事に集中できない
- 薬が効いてほっとしても、また悪化する不安がつきまとう
四六時中感じる痒みと不快感に加え、常に不安であるとしたなら、本当にお辛いですよね。
それならば、これは大きな問題であり、ある意味では大病と言えるかもしれません。

ステロイド治療との関わり
なりた安心堂に訪れる多くは、こう話します。
「薬を塗ると確かに楽になる。でも、また悪くなる。この繰り返しから抜け出したい。」

もちろんステロイドが悪いわけではありません。患部に応じた適正な種類と量を、必要なタイミングで使えれば、とても役に立つ薬です。
「塗らないと不安」
「やめたいけど、やめられない」
と相談される方が少なくありません。そこで漢方の出番です。
外側からの日々のスキンケアは勿論大切。
と同時に、漢方治療では体の内側で起きているバランスの乱れ「気(き)・血(けつ)・水(すい)」や、五臓の不調和を大切だと考えるのです。
漢方の考え方:皮膚は“ 内臓の鏡 ”

漢方では古くから “ 皮膚は内臓の鏡 ” と言われています。例として、
- 痒みが情緒に影響されやすい → 気の滞り(肝)
- 乾燥肌で、シワが目立つ → 血の不足(心・肝・脾)
- 色素沈着、ゴワゴワ、ザラザラ肌 → 血の滞り(心・肝)
- オイリー肌でジュクジュクしている → 水の停滞(肺・肝・脾)
表に現われる症状は「 結果 」であり、その奥には必ず“ 原因 ”があります。
ただし、症状は複数が同時に現われることもありますしある一つの症状が強まる(又は弱まる)こともあります。
一方、原因も一つではなく、いくつかの事柄が影響し合った結果、ある症状が引き起こされると考えます。
だからこそ、ご相談の中で、食事・睡眠・ストレス・運動習慣・生活リズム…
これらを、ひとつひとつ丁寧に伺う必要があります。
こうして内側のバランスの乱れの原因を探り、1人ひとりに適した漢方薬をご紹介するのです。
漢方体験記|Mさんの“ 希望のストーリー ”(航空整備士・26歳男性)

ここで1人の方の話を紹介します。
航空整備士のMさんは体格の良い26歳の男性です。
昼夜交代制の勤務で、どうしても睡眠や食事など、生活が不規則になりがちです。
幼少期からのアトピー性皮膚炎だったそうですが、漢方による根本的な体質改善を求め、知人の紹介でなりた安心堂に来られました。
来店当初は顔・首・胸に赤みとジュクジュク、部分的に水泡もありました。
舌は全体が紅く、黄色い苔があり、ご自分でも体臭を少し気にされていました。
始めに、Mさんには消炎解毒及び、腸管免疫の回復を目的とした漢方薬を2種類ほど服用いただきました。
やはり、胃腸の健康と皮膚は切り離した考えることは難しく、食習慣の改善にも取り組んでいただきました。
- 夜9時以降の夕食は軽めに
- 外食やコンビニ食でも、野菜、海藻、穀類中心の和食に
服用1~2ヶ月後、薄紙をはぐように、皮膚の赤みと痒みが落ち着きました。
7ヶ月が過ぎ、近頃では皮膚だけではなく、表情まで明るくなられ、
友人との外出の機会も増えたと、嬉しいお話を聞かせて下さいました。
アトピー以外に、長年花粉症にも悩まされていたとのこと。
皮膚症状の改善をきっかけに花粉症対策にも関心を持たれており、
皮膚、粘膜のバリア機能を強化し、体表面の補気を目的とした漢方薬を現在検討中です。
皮膚に関するご相談者さまの声
※画像をタップ(クリック)すると、拡大してご覧いただけます。















アトピーがもたらす赤みや痒みは「 体からのメッセージ 」
アトピーの痒みや赤みは、体からのメッセージで、いわばSOSを知らせる警報音です。
鳴り始めるまでの異物量(アレルゲンの量)も、その音量(赤み、痒みの強さ)も、季節により体質により人それぞれ。
音だけ止めることはできても、根本的な解決にはつながりません。
アトピー治療には、時に長い道のりを要することもあります。
それでも、「変わりたい」というご自分の気持ちを大切に。
長年患ってきた頑固な痒みや赤み、広範囲にわたるカサカサやジュクジュク。漢方や生活養生を味方に、不快症状から一歩ずつでも抜け出せますように。ステロイドに頼りきらない生活、ココロもカラダも楽な暮らしを目指し、微力ながらお役に立つことができれば幸いです。
アトピー対策として用いられる漢方薬



- 瓊玉膏(けいぎょくこう)
- 黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)
- 荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)
- 金羚感冒散(きんれいかんぼうさん)
- 玉屏風散(ぎょくへいふうさん)
- 紫根牡蠣湯(しこんぼれいとう)
- 麦味地黄丸(ばくみじおうがん)
- 沙棘油(さーじゆ)
- 清営顆粒(せいえいかりゅう)
- 五味消毒飲(ごみしょうどくいん)
- 参楂神(さんざしん)
- 参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)
- 五行草(ごぎょうそう)
- 艶麗丹(えんれいたん)
- 神仙太乙膏(しんせんたいいつこう)
- 瓊玉膏(けいぎょくこう)
- 黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)
- 荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)
- 金羚感冒散(きんれいかんぼうさん)
- 玉屏風散(ぎょくへいふうさん)
- 紫根牡蠣湯(しこんぼれいとう)
- 麦味地黄丸(ばくみじおうがん)
- 沙棘油(さーじゆ)
- 清営顆粒(せいえいかりゅう)
- 五味消毒飲(ごみしょうどくいん)
- 参楂神(さんざしん)
- 参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)
- 五行草(ごぎょうそう)
- 艶麗丹(えんれいたん)
- 神仙太乙膏(しんせんたいいつこう)

